ガールズバーを開業する際、誰もが成功を夢見てガールズバーを開業するでしょう。
ではその成功とはどういうことなのか?
人によってこの解釈は様々ですが、当サイトでは成功の定義を
安定した利益を長期的に確保できる
という解釈で進めています。
この記事では上記で定義した”成功”をおさめる為に非常に大切な心構えの部分をまとめていきます。
1.熱意
ガールズバー経営も一つの“ビジネス”ということを忘れてはいけません。
ガールズバー経営する上で一番大切なことはなにか?
と聞かれたら私は間違いなくこう答えます。
「熱意」
と。
どんなことも全ては自分の気持ちひとつから始まります。
スキルは部下に多少劣っててもいいのです。
自分より仕事ができる部下を動かす熱意がないといけません。
この熱意があるとないとでは苦しい局面に立たされたときに乗り越えれるか乗り越えれないかの大きな壁となってやってきます。
かの有名なパナソニック(旧松下電器)創業者松下幸之助氏も経営で成功するための第一条件に熱意をあげています。
「仕事をする、経営をするときに何がいちばん大事かと言えば、その仕事を進める人、その経営者の熱意やね。あふれるような情熱、熱意。そういうものを、まずその人が持っておるかどうかということや。熱意があれば知恵が生まれてくる」
熱意があれば、まわりの人がその熱意にほだされて、みな一所懸命やりますよ。なんぼ賢い人でも経営に熱意をもっておらんと、まわりが動かん。
「たとえば、販売のやり方がわからん、けど、なんとしても商売を成功させたい、そういう懸命の思い、熱意というものがあれば、そこになんとかしようという工夫が生まれ、成功の道が発見されるようになるんやな。
新しい商品をつくりたい、と、ほんまにそう考えるのであれば、人に素直に教えを乞う、指導を仰ぐ、謙虚に耳を傾けるということもできるわな。いちばんうまくいく方法も考え出されてくる」
「わしは学問もあまりないし、そのうえ体も弱かった。そういう点では、たいていの部下より劣っている。そのようなわしが、ともかくも大勢の人の上に立ち、経営にそれなりの成功を治めることができたのは、一(いつ)にかかって熱意にあったと思う。
この会社を経営していこうという点については、自分が誰よりも熱意を持たなくてはいけない、それが自分にとっていちばん大事なことだ、と、いつも心掛けてきた」
もし、少々知識が乏しく、才能に乏しい点があっても、強い熱意があれば、その姿を見て多くの人が協力してくれるようになる。「あの人は熱心にやっているのだから、同じことであれば、あの人から買ってあげよう」「あの人が気がついていないようだから、これをひとつ教えてあげよう」と、目に見えない加勢が自然に生まれてくる。熱心さは周囲の人を引きつけ、周囲の情勢を大きく動かしていく。
たとえば、なんとしてでもこの2階に上がりたいという熱意があれば、ハシゴというものを考えつく。ところが、ただなんとなく上がってみたいなあと思うぐらいでは、ハシゴを考えだすところまでいかない。「どうしても、なんとしてでも上がりたい。自分の唯一の目的は2階に上がることだ」というくらいの熱意のある人が、ハシゴを考えつくのである。
いくら才能があっても、それほど2階に上がりたいと思っていなければ、ハシゴを考えだすところまではいかない。ぜひともやってみたいという熱意があればこそ、その人の才能や知識が十分に生きてくる。何をなすべきかが次々と考えが浮かんでくる。
「人を起用するときに、能力はだいたい60点ぐらいもあれば十分やね。あとはその人の情熱でいくらでも伸びる。しかし、能力はあるけれども熱意が不十分だということになれば、そういう人をいくら起用してもだめやったな。
熱意があれば必ず事業は成功する。けど、尋常一様な熱意ではあかんで。きっとこの事業を発展させようという、体ごとの、正しい熱意でないとな」
これは私の感覚からみても兼ね間違いないだろうと思います。
熱意は磁石と言いますが、熱意があって一生懸命にやっている人には一生懸命やるスタッフ、一生懸命やるキャストが自然とついてきます。
熱意をもって懸命にやっていれば
「あんなに熱心にやっているのだから私たちももっと頑張ろう」
と何もしなくても従業員の士気も上がってきます。
小手先のテクニックではないのです。
まず、熱意。そこに士気の向上や創意工夫が生まれます。
逆に、日々を漫然とただダラダラと営業していては
キャスト側も経営者を意外なほどよく見ているので、知らず知らずのうちにお客様やキャストに伝わり
「なんかダラダラやっているし、私たちも別にダラダラでいっか」
と気づかないうちに従業員たちの士気は下がっていきます。
常に
自分には誰にも負けない熱意があるか?
ということを自問自答しなければなりません。
従業員にスキルや能力が劣っていたとしても、この熱意だけは誰にも負けてはいけません。
2.使命感
先ほどの熱意の部分とかなり関わってくるところですが、問いかけるならば
「あなたは今のこのお店を今後どうしていきたいのか?」
というところです。
もう少し突き詰めると
「誰を一番に考えたお店にするのか」
ということです。
お客様を一番にするのか、キャストを一番にするのか、はたまた自分を一番にするのかということです。
ここがブレるとこの先の長い営業の中で必ずどこかでつまずきます。
もちろんどれも大切ですが、その中でも”判断に迫られた場合”ということです。
例えば
花屋が枯れかけの花を半額にして売るのか、買ってくれたお客様にサービスとしてつけるのか
ということです。
前者は利益優先、後者は顧客満足優先です。
ガールズバーで言えば、5組10名のお客様がいて、キャストが7人。
利益を追求しキャストを5人にするか、顧客満足を優先し10人に増員するのか
という判断の違いです。
賛否両論あるかとは思いますが、筆者の経験上での判断は断然後者になります。
お客様は純粋に楽しい時間を求めてやってきているわけであって、
お店の利益を上げにきているわけではありませんから顧客満足を優先するべきという考え方です。
利益が上がっていたとしてもお客様が楽しんで頂けてなければ息の長い商売は難しいです。
「お客様に楽しんでもらう」
という使命感がなければお客様はついてきてくれません。
日々の努力を怠って利益追求だけを行っていたら、ある日突然競合店がとなりにできて全てのお客様が取られてしまうなんて話は他人事ではありません。
お店の売上に甘えず、きっちりと
「お客様が楽しんでくれているか?」
の点にフォーカスしましょう。
3.全ては自分の責任
自覚できていますか?自分の責任を。
それがたとえ社長ではなくとも、部長、店長、リーダーなど。
例えば部下のミス
ミスをした部下ももちろん悪いが、指導者は
「管理体制に不備はなかっただろうか」
「ミスをする前に防ぐ手立てはあったのではないか」
と常に考えていなければなりません。
会社で様々な人間が関わっている以上部下だけが100%悪いということはありません。
部下には部下の責任があり、上司には上司の責任があります。
上司として部下のミスを叱るのは当然ですが、
上司側も自分に何かしらのミスがあったと反省し次回同じミスが怒らないように仕組みを考えなければなりません。
(例えば抜け漏れがあったのなら新しいチェックリストの作成など)
仕組みをひとつひとつ作っていくことで同じミスが減っていき、経営の好循環が生まれていきます。
少し大変ですが、上司は常に自分の責任を自覚し仕組み化を考えていかなければなりません。
4.まわりの意見を真摯に受け止める
経営者はまわりから意見や注意を受けるということが極端に少なくなります。
特に自分が傍若無人な立ち振る舞いばかりしていると良い情報しか入ってこなく
知らないところで事態が深刻化し、
大事(おおごと)になってはじめて気づく経営者もいます。
これではいけません。
経営者、指導者は
”常に意識して部下から良い情報と悪い情報”
を吸い上げる努力をしなければなりません。
ただ、知っておかなければならないのは部下からの意見は90%が使い物になりません。
当たり前ですよね。
自分のほうが経験や知識があって上司をしているのですから。
大切なのはその内容ではありません。
「部下が自分に意見を上げてくれた」
その事実に感謝をしなければなりません。
そして上げてくれた意見の10%は使い物になる意見が隠れているということも忘れてはいけません。
自分が気づかなかった所や、思わぬ落とし穴を気づかせてくれます。
この10%をきちんと聞けるかどうかが経営の分かれ道と言っても過言ではありません。
ときには反対の意見が押し寄せ、判断に悩む場合も出てくるでしょうがそれでいいのです。
大きく飛び立つには向かい風がなければなりません。
部下は店をより良くしようと意見を上げてくれています。
感謝の気持ちを持ち、一つの意見として取り上げれる指導者は人材不足で悩むことはなくなります。
まとめ
お店が成功するかどうかはそこで働くスタッフにかかっています。
つまり、人の気持ちをどれだけ汲んであげられるか、感情の機微を察してあげられるか
どれだけ気持ちよく仕事に集中できる環境を作れるかが
成功するお店になるか失敗するお店になるかの違いになるでしょう。
お客様も働くスタッフも同じ人間です。
人としてのあたたかい気持ちと、ビジネスとしてのドライな部分をうまく使い分けることが大切です。
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